眼科OPHTHALMOLOGY
laser糖尿病網膜症へのレーザー治療
糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で瞳の奥の眼底に出血(眼底出血)が起こる症状です。眼底は特殊なカメラを用いないとわからず、自覚症状がまったくないことから、放置してしまうケースが少なくありません。ですが、進行すると失明に至る場合もあるため、糖尿病と診断された方は必ず眼科検診を受診する必要があります。
目に異常が無くても定期的に眼底検査を受け、疑いがあれば早期に発見し、治療を行うことが大切です。

眼底の80%の広範囲を無散瞳で撮影可能。定期的な検査において患者さんの負担を軽減します
レーザー治療について
糖尿病網膜症の治療の基本は糖尿病の治療(血糖コントロール)ですが、目の状態を放置すると視力低下や失明する可能性が高くなります。
血糖が高い状態が続くと網膜の毛細血管がつまり、網膜の組織が酸素不足に陥ることで眼底出血が起こったり、硝子体出血に至ります。このような事態にならぬよう網膜にレーザー治療を行い症状を鎮静化させる必要があります。
当院ではインテグラプロスキャンレーザー光凝固装置を用います。

レーザー照射は麻酔の点薬をし、1回15分程で終わります。レーザー直後は暗く感じて見えにくくなることがありますが、多くの場合15分程で元に戻ります。当日は特に安静の必要はなく日常生活に制限はありません。
vitreous injection加齢黄斑変性症や糖尿病黄斑症に対する
硝子体注射
当院では日本で認められている薬剤「ルセンティス」「アイリーア」を使用しております。
適応疾患
- 加齢黄斑変性症
- 糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫
- 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
- 強度近視による脈絡膜新生血管 など
これらの疾患はVEGF(血管内皮増殖因子)が網膜内の毛細血管から漏れ出し、新生血管の増殖や黄斑浮腫を引き起こし視力低下を招いていきます。
硝子体内注射はこのVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより病気の進行を抑制する治療法です。
抗VEGF薬による治療は、一旦症状がよくなっても再発することがあります。気が付かないうちに症状が進行して視力が低下したり、見えにくい範囲が広がったりするのを防ぐためにも、定期的な検査と治療が大切です。
Glaucoma緑内障治療
緑内障は眼圧により視神経が慢性的に圧迫されることで視神経に障害が生じ、放置すると視野欠損、重度化した場合は失明する可能性もあります。また、正常な眼圧であっても緑内障を発症する「正常眼圧緑内障」も近年増加しており、40歳以上では20人に1人の割合で患者さんがいるという報告もあります(日本緑内障学会緑内障疫学調査)。
見えない場所(暗点)が出現、もしくは見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的です。



片方の眼に見えない部分があっても、もう一方の視野がカバーしてしまうため気づけないことが多く、異常に気づいた時にはかなり進行しているケースが多くあります。
なお、ごく一部ですが、急激に眼圧が上昇し一時的に吐き気や頭痛・眼の痛み・目のかすみを自覚するようなことがある際は早急な治療が必要となります。
治療について
緑内障の治療は、病気の進行を遅らせることが目的となります。
一度失われた部分の視野は元に戻すことができないため、進行を遅らせる点眼を用い眼圧を下げる治療を行います。できるだけ視神経の障害が少ないうちに病気を発見し、治療を開始することがとても重要で、失明を回避する近道となります。
診断時や定期的な検査では、眼圧検査、眼底検査、視野検査などを行います。
また、当院では光干渉断層像検査(OCT)機器を用い、網膜と視神経乳頭の断面を連続撮影し、視神経乳頭の陥凹の状態や視神経繊維の菲薄化(ひはくか)を調べることができます。これにより、視野変化が検出される前に緑内障の診断が可能となります。

ハンフリーフィールドアナライザー
(視野計)740i

ゴールドマン型ペリメーター
(ゴールドマン視野計)

視野検査
視野に異常をきたす疾患の進行の把握に役立ちます。
※視野測定:片目でまっすぐ一か所を見た時にどのくらい端まで動いているものが認識できるかの検査です。

光干渉断層像検査
(OCT)
Styeものもらい(麦粒腫や霰粒腫)の処置・切開
一般的に「ものもらい」と呼ばれている病気には、脂肪が詰まる「霰粒種(さんりゅうしゅ)」、そして感染によって発症する「麦粒種(ばくりゅうしゅ)」があります。

霰粒種
炎症を起こしていない場合は、抗菌点眼薬で細菌感染を防ぎ、抗炎症点眼薬で症状を緩和させます。すでに細菌感染している場合には、抗生物質や抗炎症の内服を行うこともあります。しこりが大きい場合、ステロイド剤を使用したり、切開を行う場合もあります。
まずは診察し、切開となる場合は状態に合わせて後日の切開予約をご案内致します。
麦粒種
抗菌の点眼薬や眼軟膏を投与し、場合によっては抗生物質や抗炎症の内服薬を使用します。炎症が長引いている時は、切開して膿を出す治療を行います。
Allergy testアレルギー検査
医師が必要と判断した場合、眼科・皮膚科ともにアレルギー検査も行っております。
当院では注射を使用しない、指先から微量の採血を取るだけのアレルギー検査「イムノキャップラピッド」を実施しております。20分程度で結果がわかる、保険適応の検査です。
参考費用(保険負担3割) | 4,000円程度 |
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- 子供受給券をお持ちの方は、その範囲内で受けられます。
測定できるアレルゲン
- その他、より多くのアレルギー項目を検査できる血液検査(結果判定には2週間ほどお時間がかかります)や、皮膚科ではかぶれの原因物質などを調べるパッチテストを行うこともございます。
費用 | 3,000~6,000円程度 |
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- 当院では小児の食物アレルギー検査(採血)は現在取り扱っておりません。
glasses眼鏡処方
当院では眼科専門医・視能訓練士・認定眼鏡士のそれぞれが協力し診療を行います。
単純に度数をはかるだけではなく、視力低下の原因を検査・診察した上で処方を行います。何か病気が潜んでいないか、治療が可能なものであるかなどを見極めて「眼鏡が本当に必要か」「他に適切な治療方法はないか」を判断し、適切なアドバイスを行います。

VOICE患者さんの声を
聞かせてください
当院受診に関してのご意見などがございましたら、専用サイトより皆様のお声をお聞かせください。
お褒めの声はスタッフの活力として、ご不満の声は今後取り組むべき改善策のきっかけとして活用させて頂きます。